ももだよりMomo dayori

2024/10/14

サトー農園

広い農地で果樹栽培を営む

伊達の地で果樹農園を営むサトー農園3代目の佐藤兵悟さん。祖父の代から農業を始め、父親の代からは果樹栽培に切り替え、現在は桃とりんごを主に栽培しています。約3.3ヘクタールの桃農園には、主力品種のあかつきをはじめ10品種。家族4人とパート従業員、多い時は10人以上で作業を行っています。

震災直後からのスタート

兵悟さんが農園を継いだのが2011年の東日本大地震直後。

厳しい状況の中で注文が減ることは覚悟していましたが、風評被害がある中でもお客様がサトー農園の桃を変わらず選んでくれたこと、農業への支援もあったため、思っていたよりも影響は少なく済んだそうです。

今までのお客様を大事に

多い時は1日に300箱近く発送することもありますが、品質を一番に考えるとこれ以上増やせないと話す兵悟さん。昨今の資材や燃料の高騰でも大幅な値上げをしなかったのも、ひとえに注文してくれるお客様のため。桃の栽培には大変さもありますが、美味しいと言ってくれるお客様の声が活力になっています。

栽培方法の特徴

サトー農園のこだわりは、気候の変動にも強い25年以上使用している自家製のぼかし肥料や土づくりのためのもみ殻や稲ワラ敷き。また気候や高温のタイミングを見て灌水を行っています。そして冬場は100日かけて剪定。1年を通して手間がかかる大変な工程ですが、旨みや品質に影響する欠かせない作業です。

 

桃農家として大切なこと

なるべくいい桃が採れるようにと、試行錯誤を続けながら桃の栽培に取り組んできた兵悟さん。就農から5年間は父親と一緒に経験を重ねてきました。その経験からやってみて覚えるのが一番ですが、見て学べる・聞ける環境も必要で、新規就農者に向けて桃の栽培を教える制度が必要と考えています。

自分の農園とお客様を大事にしながらも、生産者の一人としてこれからの桃農家の未来にも目を向けています。

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