ももだよりMomo dayori
2024/10/14
ももだよりMomo dayori
2024/10/14
伊達市で特産の桃をはじめ、あんぽ柿やぶどうなどの青果卸売を行う志賀青果。志賀裕市さんは志賀青果3代目。桃はあかつきをメインに、6月の早生種から9月末の晩成種までを扱っています。卸先は各地の市場で、関東、東北地方が多く、その中でも青森、秋田、東京に多くの桃を卸しています。
志賀青果は農協と同じような役割で、農家から入荷された農作物を各市場に振り分けし出荷します。市場に出荷するメインの農作物は桃で、桃農家の多い地域とはいえなんと100名以上の農家さんがいるそう。7月下旬から8月下旬、一番の桃の最盛期が志賀青果にとっても繁忙期。
配送の手配もあるため事前に収穫時期や量の予測を立て、どの市場にどれだけ振り分けるかを決めるのが大きなポイントで、その判断はかなり難しく神経を使うところだと裕市さんは話します。気候の変動で収穫時期がずれることもあれば、収穫量が例年同じということはありません。単価を高くとるためには、その市場での売れ行きや他からの入荷量とのバランスが重要で、各市場の特色を理解して、市場を広げたり、逆に絞ることもあります。
入荷されたら半日が勝負。素早い判断を求められますが、それが出来るのは去年までのデータや長年の経験が生きているといいます。大変な仕事ですが、予測が上手くいき農家さんに喜んでもらえることがモチベーションに繋がっているのだそう。
今後は海外への流通もチャンスがあればチャレンジしてみたいと話す裕市さん。あんぽ柿は、中間事業者とのご縁があったことからアメリカでの販売経験があるのだそう。その経験から「福島の桃には今以上に価値が上がる余地がある」と考えています。
日本国内はもちろん世界へ、伊達の桃の価値を高めるべく裕市さんの展望は広がっています。
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