ももだよりMomo dayori

2024/08/26

大橋ふぁーむ

故郷 梁川町粟野で桃農家に挑戦

今年で桃の栽培を始めて4年目になるという大橋克之さん。梁川町粟野が地元の大橋さんは、実家で動物病院を営んでいたことから馬の生産牧場で働いていましたが牧場が閉鎖になり伊達市にUターン。生き物を育てることが好きだったことから、今度は果樹農家を目指し福島県内で10年ほど勉強を重ね、4年前に新規就農で桃の栽培をスタートしました。

福島の桃の価値を高める

平地で水も豊富な桃の産地。高齢化で農家が減っている今、生産技術を高めていくことで未来に桃畑を残していけるのではと話す大橋さん。ここまでも試行錯誤を繰り返して桃の栽培に取り組んできましたが、「伊達の蜜桃」の選定基準でもある特秀以上の桃を多く作りたいという目標があります。

そこには福島県外の桃の産地と比べ福島の桃の値段が安く他産地の1/3であること、糖度が高く食べてみると美味しさが分かるのに、風評被害の影響がまだ残っていることが挙げられます。そこを飛び越えるのが「美味しさ」で、今も美味しいのだから今よりも良い品質の桃を作れば自ずと結果がついてくると考えています。

桃畑を未来に残すために

「桃農家としてできることは生産技術を高めること。そのためには剪定ひとつとっても出来上がりは変わってきます。どんな桃を作りたいかは人それぞれですが、作業性をよくすることも大事です。毎年剪定の研修も行われていますが、素人が剪定をするのは非常に難しく労力がいる仕事。剪定に特化した人がいれば、新しい就農者が増えたり、歳をとっても桃の栽培を続けられる人が増えるのでは。」と話す大橋さん。

農業以外のことをやってきて、その経験から生まれる新たなアイディア。消費者と生産者両方が納得できる仕組みや品質の桃を作っていきたいと大橋さんは考えます。

未来のための挑戦はこれからも続いていきます。

 

 

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