ももだよりMomo dayori

2022/06/29

佐藤俊博さん

ぶどうから桃への転向

伊達市保原町・猫川地区の桃農家、佐藤俊博さん。
佐藤さんのご両親が米と野菜を生産する農家で、佐藤さん自身も兼業で農業をしていましたが、24歳の時に農業へ本腰いれようと会社員を辞め専業になりました。この頃力を入れていたのが巨峰の栽培でしたが、中々いいぶどうが採れず大雪の被害をきっかけに29歳で桃の栽培に転向しました。最初は「あかつき」からスタートし、「川中島白桃」、「暁星(ぎょうせい)」と品種を増やしていったそうです。今では「あかつき」をメインに多品種の桃を栽培しています。

気象条件にも負けない桃を

佐藤さんの桃の圃場があるこの猫川地区は、土壌の質も良く、近くに阿武隈川が流れ、桃の栽培にはモデル地区と言ってもいいほどの好条件といいます。それでも毎年どんな気候になるか自然の事なので分かりません。干ばつ、霜、大雨など気象災害があった年は大変苦労したそうです。そういった気象変動にもいかに耐えられるか、日々向き合っています。また、幹に直接光が当たらないように冬のうちに剪定をし、今の時期は葉を摘んで桃の実に光が当たるようにすることで、丈夫な幹に育ち実が甘くなるそうです

年を重ねても農業を続けたい

紆余曲折し桃農家に転向した佐藤さんですが、2,3年前から再びぶどうの栽培を始めました。そのポジティブさの源はどこにあるのでしょうか。「遊ぶことが好き」と話す佐藤さんは、趣味の山登りやスキー、テニスも全力で楽しんでいます。遊びを大事にすることで農業への活力も生まれるのだそう。
現在は奥様とお義兄さん、去年から農業に転向した息子さんで営んでいる佐藤さんの圃場。今後の目標は「明るい展望あるのみ。現役で農業をするお義兄さんのように、年を重ねても農業を続けていたい」と笑顔で話す佐藤さん。これからも明るい未来へ向けて、佐藤さんの桃作りは続いて行きます。

戻る

ももだよりMomo dayori