ももだよりMomo dayori
2026/01/08
生産者
ももだよりMomo dayori
2026/01/08
生産者
福島県伊達市で桃農園「キングオブピーチ」を営む鈴木星矢さんは、25歳で就農し、今年で4年目を迎えます。現在は20品種以上の桃を栽培し、リンゴや米にも挑戦しています。
祖父も桃農家だった鈴木さん。昔は桃が苦手で、祖父の農作業を手伝ったこともなかったと語ります。
もともとプロのサッカー選手を目指していた鈴木さん。そこには、有名になりたいという思いがありました。プロになる夢は叶いませんでしたが、帰省の際に祖父の桃農園を手伝ったことが転機になりました。
「効率が悪いなと感じたんです」その時の思いが農業に関心を持つきっかけになったといいます。既存の販売ルートでは手数料がかかるため、自ら販路を開拓するなど、若手ならではの工夫を重ねてきました。

「一番大変だったのはお金と土地でした」と鈴木さんは振り返ります。修業時代の収入はかなり少なく、独立後も資金調達は容易ではありませんでした。土地を借りるには地域の信頼が必要で、「挨拶ひとつで、人との関係が大きく変わることを学びました」と笑顔を見せます。
独立前には、伊達市のベテラン農家のもとで修業を積みました。「顔を覚えてもらうだけで農業はやりやすくなる。人とのつながりが一番大事だと思います」。こうした経験が、若い農家としての基盤を築いてくれたといいます。

栽培のこだわりを尋ねると、鈴木さんは「質より量」と答えます。
「見た目が悪くても欲しい人はいるし、規格外の桃でも工夫次第で喜ばれる。だから量を取ることに意味があるんです」。安定した収穫を重視しながら、挑戦を続けています。
鈴木さんは市場への出荷に加え、オンライン販売やマルシェでの直販にも力を入れています。東京で桃を販売した際には「こんなに大きくて甘い桃は初めて」と驚かれることも多いそうです。硬さが特徴の福島の桃にも関心が集まり、直接消費者の声を聞けることが大きな励みになっています。
SNSでフォロワーが増えるなど手応えも感じており、「日本一有名な桃農家になれれば」と語ります。
「伊達市は桃の産地として、もっと有名になれると思います。先輩たちが築いてきた歴史のおかげで今がある。自分もその一部になれることがうれしいです」と笑顔で語りました。
若い力と前向きな姿勢が、伊達市の桃づくりを未来へとつなげています。

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