伊達市長インタビュー

Q1.まずはじめに伊達市の桃の魅力を教えてください!

須田市長:
伊達の桃を初めて食べた方は、「また食べたくなる!」とリピーターになる方も多いです。もともと伊達市は、阿武隈川沿いに桑の木が並んでいるような養蚕が盛んな場所でしたが、昭和40年頃を境に果樹栽培へ転換しました。水はけの良い土壌に、昼夜の寒暖差と、甘く美味しい果物が出来る条件が揃っていました。

Q2.桃をはじめとした果物のまち伊達市の”桃あるある”を教えてください!

須田市長:
桃源郷ですね。4月に相馬福島道路の霊山ICから伊達中央IC方面へトンネルを抜けるとピンクの桃畑が。阿武隈急行の福島から伊達方面へ向かう沿線にも両側に桃畑があり、まさに桃源郷といった景色が見られます。
日常的なことで言うと、桃の時期に桃を毎日食べるのが当たり前。桃農家も多いので、いろいろな種類の桃を食べることが出来ます。そして硬い桃が好きですね。採れたてを食べられるのも産地ならではだと思います。

Q3やっぱり伊達の桃はすごい!と思った経験はありますか?

須田市長:
北海道でタクシーに乗った時に、運転手の方が伊達市が桃の美味しい産地だとご存知だったこと。そもそも北海道で流通している桃は、約8割が福島の桃なんです。保原町大田地区の方が旭川市のペーパン地区を開墾した歴史などもあり、昔から北海道との繋がりがあります。
また品種が多いこともあげられます。新品種開発に取り組む農家がいるので伊達市でしか作られていない珍しい品種もあります。そういったこともあり6月中旬から10月までと、長い期間桃が楽しめます。

Q4.個人的に好きな桃の品種を教えてください!

少々答えづらい質問ですが…なんと言っても「あかつき」ですね。甘みと酸味のバランスに優れていて、栽培面積日本一の品種で桃の王様です。他に早生種の「日川白鳳」は昔から甘いと評判ですし、晩生種の「川中島白桃」は玉が大きく立派で贈答用にいいですね。

Q5.桃農家の後継者や新規就農者が生まれる秘訣は何でしょうか?

実際に若い方の就農が多く、その方達と話をした時に「先輩農家が教えてくれる」と聞きました。新規就農者のために、桃畑の手配や栽培方法の指導、機械を入れて改植も手伝ってくれる。それは「桃畑を残していきたい」「後継者を育てていきたい」という先輩桃農家の想いからですが、この地域に根付く共同精神によるもの。養蚕から果樹の栽培へ転換した時も「みんなで産地にしていく」という団結があり、そう言った土地柄が大きいのだと思います。

Q6.桃の産地伊達市としての今後の展望を教えてください!

たくさんの人に食べてもらうこと。そのために生産量をしっかり上げて、全国の皆さんへ伊達の桃の魅力をお伝えしていきたいですね。ふるさと納税も然り、しっかりと販路を拡げていく。それは農家にとっても嬉しいことです。
ひいては伊達市が先導して全国一の生産県にしたいという希望と自信があります。担い手が少なくなっている昨今ですが、若い人が就農しやすい環境を創るために、農家の負担を少なくするための先端技術を取り入れた栽培管理なんかも出来ないかと考えています。

Q7.「一桃一会」を訪れた方にメッセージをお願いします!

「一桃一会」は、伊達の桃の魅力、生産者の想いを伝えたいと立ち上げたサイトです。
伊達市で生産している桃は、たくさんの品種があり長い期間楽しめるのが強みなので、これからも色々な品種を紹介していきます。伊達の桃が全国へ伝わっていくよう、今後も様々な情報をお伝えしていきます。「一桃一会」を訪れた皆さまへ伊達の桃の「美味しい」を伝えていければと願っています。